Carl Zeiss Jena RED MC Pancolar 50mm F1.8
また久しぶりにebayにて買い物をしてしまった。
しかも同じ画角のものばかり・・・・・。
ebayを久しぶりに覗いてみると数年前までもう少し安かったであろうpancolarが
1万円越えの値段になっているではないですか!
以前なら70~80ドルくらいだったような気がします。円安も影響していると思いますが、
アメリカで程度のいいものMINTクラスだと安いもので即決価格で120~130ドルくらいでしょうか。
高いものだと即決価格で240ドルくらいとヤフオクと大して変わらないようです。
高くなったとはいえ、一度欲しい病が発症してしまったら後には引けません。^^
結局いろいろと物色して今回は、こちらを落札しました。
シリアルナンバーも999****と新しい部類の時代と思われます。また、ヤフオクにも同じMC文字が
赤のものがありましたがその説明によると1年間ほどしか赤文字MCは、作られなかったとか・・・
そちらは、2.2万円で落札されていました。
わたしは、ebayで少しでも安く落札しようとしてこちらをゲットしました。
約120ドル+25ドル送料の合計145ドルでした。円高であれば結構安く買えるのですが円安なので
そんなにお得じゃないですが・・・・(^^;
側面の距離表示がここも赤で表示されています。通常の黒鏡筒は、この部分が緑になっているようです。
また、http://forum.mflenses.com/strange-mc-pancolar-50-18-t15457.htmlによると数種類
のバージョンがあるようです。
上記HPによると
黒鏡筒にもフォーカスリングが黒いボツボツがありますよね。(ゴム製なのか滑り止め的になっている部分)
この部分の
1 ローレット部 3列のショートバージョン MCが白文字(距離表示 フィートが緑文字)
2 ローレット部 5列の通常バージョン MCが白文字(距離表示 フィートが緑文字)
3 ローレット部 5列の通常バージョン MCが赤文字(距離表示 フィートが赤文字)
と大きく3つに分かれるようです。(なんとなくの翻訳なので違っていたらすいません)
年代的には、pancolarの黒鏡筒は、他の方のブログを拝見すると1975年~1981年頃まで生産されていた
とのこと、それ以降は、名称がPENTACONになっています。
また、黒鏡筒の前に生産されていたものは、他のcarl zeissレンズと同じくゼブラ柄鏡筒となっています。
このゼブラ柄鏡筒にも少数ですが赤文字MCが存在しているようです。
(通常のゼブラ柄鏡筒は、シングルコーティングですのでMC表記は、通常ない)
http://xylocopal2.exblog.jp/4672457/
あくまで推測ですが今回購入したものは、ゼブラ柄鏡筒から黒鏡筒に変更されてすぐの
赤文字MCのもので1975年から生産が始まってすぐの初期バージョンの可能性があります。
この赤文字MCがヤフオクの説明では、1年程度しか製造されていないとなっていましたが
その所以は、どこからだろうと思いいろいろと調べていくうちにわかりました。
ebayでの出品数を比較すると赤文字MCの生産量は、通常バージョンより少ないようです。
当然のごとく落札額もRED MCの表示があればebayでも200ドルちかくまでいっているようです。
(即決でのものは、240ドルくらい)
ただ世界のオークションebayです。赤文字MCもそれなりに出品されてます。
ebayより一部抜粋した写真
一つ目が赤文字MC、electric表示
2つ目が白文字MC、electric表示
3つ目が白文字MC,AUTO表示、ローレット部ショート丈(ピントリング部ゴムの幅が短いのがお分かりになるでしょうか?)
このように数種類のバージョンが黒鏡筒だけでも存在しているようなのでebayでどんなのがあるか
「 MC pancolar 」で検索してシリアルナンバーや表示色などで比較してみた表が下記になります。
シリアルナンバー | MC表示色 | フィート表示色 | 表記(AUTOなど) | ローレット部 |
98284XX | red | red | aus | 通常 |
268XX | white | green | electric | 通常 |
184XX | white | green | electric | 通常 |
103823XX | white | green | electric | 通常 |
350XX | white | green | auto | ショート丈 |
98322XX | red | red | なし | 通常 |
275XX | white | green | auto | 通常 |
37XX | white | green | electric | 通常 |
267XX | white | green | auto | 通常 |
97183XX | red | red | なし | 通常 |
286XX | white | green | electric | 通常 |
106086XX | white | green | auto | 通常 |
101172XX | red | red | electric | 通常 |
16XX | white | green | auto | 通常 |
08XX | white | green | auto | 通常 |
このように細かく見ると種類もいろいろとあります。
気付いた点を書き連ねると1つは、赤文字MCの場合は側面の距離表示(フィート表示)が赤文字になっていること。
また、シリアルナンバーが7桁もしくは、8桁の10110000以前なら赤文字MCであるということ。
よってこれ以降のシリアルナンバーは、白文字MCということです。
(赤文字か白文字の境は、わかりませんが10110000~10380000の間くらいとしか推測できません。)
その後シリアルナンバーがリセットされて通常の白文字MCで生産されているようです。(4桁表示)
電子接点つきかどうか(electric表示)は、どちらも同時並行で生産されていたような感じですね。
ゼブラ柄鏡筒の赤文字MCは、先ほどのブログの方の写真しかみたことがありませんが非常にレアなものなんでしょう。
また、ゼブラ柄鏡筒のpancolarを調べてみるとシリアルナンバーが96142XXというものが見つかりましたので
ゼブラ柄から黒鏡筒への転換期は、9610000~97100009705792の間なのか?と推測できます。(修正2017.7.8 たまたまebayを見ていると9705792のシリアルナンバーの黒鏡筒がありました。)
(ゼブラ柄の赤文字MCのシリアルナンバーは、わかりませんがこの間だと推測されます。)
先に示したように黒鏡筒は、1975年から製造開始で、
carl zeiss jenaのシリアルナンバーより下記に抜粋
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Carl Zeiss Jena, East Germany 9,000,000-10,000,000 1970-1975
**************************************************************
以上のことから私が落札したものは、シリアルナンバー的にもゼブラ柄~黒鏡筒に移行してすぐの頃
で間違いなく、1975年と推測されます。
納得したところで写真を少し・・・
庭先で少し写真を撮ってみましたが、マクロレンズじゃないですが近接撮影もしやすく開放F1.8
で撮ればボケも大きくいろいろと楽しめそうです。
ちょっとカメラ側の色の設定が悪いのか少しさめた色になっているのは、今後設定を変えてみて
写真を撮りたいと思います。
鉄道模型 江ノ電